柔術とは?

今世界中で⼤⼈がハマる「習いごと」として、ブラジリアン柔術がを楽しむ⼈々が増えています。ブラジリアン柔術がなぜ、今⼈気が拡⼤しているのか、そしてなぜ、ここTATORU(タトル)に、ブラジリアン柔術愛好者が⼦供から⼤⼈まで400⼈(令和6年8月現在)にもいるのか?その秘密をここでご紹介します。

ブラジリアン柔術とは何か?

ブラジリアン柔術という格闘技は、⼤正時代ブラジルに渡った⼀⼈の男、前⽥光世(まえだみつよ)が広めた柔道(当時は柔術と呼んでいた)を、ブラジル⼈のグレイシー⼀族がさらに護⾝術として発展させたもので、今や世界に広まる、もっとも新しく普及した格闘技です。そのルーツが⽇本にあるのも⾯⽩いんですが、実はここ熊本にも⾮常に縁(ゆかり)があります。というのは、熊本市出⾝の昭和の柔道家、⽊村政彦と、グレイシー柔術の創始者、エリオ・グレイシーは⼀度ブラジルで対戦しています。

この試合は、今でも伝説の試合として語られており、この最後にエリオを極めた技は、Kimuralock(キムラロック)という名で、柔術家や総合格闘家なら世界中誰でも知っています。
総合格闘技といえば、現在世界最強のトーナメントは、アメリカで開催されているUFCですが、そのUFCの第⼀回⼤会は、実はグレイシー柔術の有効性を世界に広めるための興⾏だったことは、現在あまり知られていません。それくらい柔術は今や、総合格闘技の寝技の基礎となっているものであり、広く浸透しています。

JIU-JITSUは⼀般層へ

現在ブラジリアン柔術を趣味として嗜む⼈は、⽇本よりも世界で急速に広がっています。その理由は世界的にMMA(総合格闘技)がメジャーなスポーツになったからです。しかし、⼀⽅で柔術がフィットネスとして、そしてライフスタイルとして⼀般層に受け⼊れられたのも、⾯⽩い現象です。かつてこれほど、年齢、性別を超えて⼈気を博した格闘技はありませんでした。柔術を愛する⼈の⼝からは、「柔術は⼈⽣を肯定するもの」といったような、⼤げさに聞こえる賛辞がきこえてきます。では⼀体、柔術の何がそんなに魅⼒的なんでしょうか。これは、柔術の競技としての魅⼒もさることながら、道場がサードプレイスという
”居場所”になっていることも、その魅⼒を引き上げているよう思います。柔術のファンが⼝にするキーワードで挙げると、こんな感じです。

  • 怪我のリスクが低いから仕事しながらでもできる
  • 体⼒よりも知⼒が強さに影響するから何歳からでも始められる
  • 他⼈と組み合う、⾮⽇常性が不思議と他⼈を肯定できるようになる
  • アフターファイブの楽しみが格闘技
  • 年代を超えた⼈たちとの利害のないコミュニケーションができる
  • 相⼿がいるから強くなれるという、⼈との関係性の重要性に気がつける
  • 負けから得られる明確なマイルストーン
  • 技を覚えて使えるようになる快感

他にもあると思いますが、これらは、柔術をやっている⼈なら、うんうんとうなずくフレーズばかりです。では他の格闘技やスポーツには、これはないのでしょうか?あると思います。あると思うんですが柔術はそれを感じやすいのです。その理由は正直わかりませんが、⼀つのヒントに、やはり道場を、ただ体を鍛える場所として捉えてないからだと私は思います。

新たなカルチャーとして

TATORU(タトル)を含めブラジリアン柔術をライフスタイル(⽣き⽅)に昇華させようとしている道場は、武道のきつい、汚い、痛い、汗臭いといった、ネガティブなイメージを⼀掃して、清潔でスタイリッシュで楽しい道場を⽬指しています。これは、これまでの格闘技になかったムーブメントです。NYやカリフォルニアでも、こういったクールな道場は増えています。サーフィンやスケートボードと同じようなカルチャーとして、ブラジリアン柔術のカルチャーはアメリカやヨーロッパでも発展しています。それはこれまでの格闘技には無かった流れです。TATORUのメンバーは、柔術をフィットネスや趣味のひとつとして、純粋に⾝体を動かすことを楽しみに、「道場」にやってきます。「新しい趣味」「健康作り」「⼥性が効果的にキレイに痩せれるフィットネス」「強くなりたい」「⼦どもの習い事」「体⼒維持」、⽬的はさまざまです。誰でも、⾃分なりの楽しみを⾒つけて、そして上記のような不思議な魔⼒に取り憑かれて、⼈⽣を肯定していってほしいと私は考えます。

インフィニス代表 吉田真規

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